「北京オリンピック世界最終予選」第7戦

 「FIVB北京オリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選」最終戦の対戦相手は、ヨーロッパの強豪セルビア。本大会を全勝で勝ち抜き、北京五輪に挑みたかった日本だったが、セットカウント2-3でセルビアに敗れ、6勝1敗、3位で今大会を終了した。

対戦チーム セット
カウント
1 2 3 4 5
日本 (6勝1敗) 2 25 25 19 19 17
セルビア (6勝1敗) 3 19 21 25 25 19
日本チームのスターティングメンバー(第1セットのみ)

高橋

木村

杉山

荒木

栗原

竹下

リベロ: 佐野

 

 第1セット序盤から、高橋みゆきのサーブで崩し、速い攻撃をしかける日本。それに対し、レシーブの安定しないセルビアは、組織的な攻撃を組み立てられなかった。そのチャンスを見逃さない日本は、杉山祥子の速攻や栗原恵のスパイクでたて続けに得点。11-6とリードを奪い、日本のリズムで試合は進んだ。しかし中盤、レシーブに安定感を取り戻したセルビアは高さとパワーのスパイクで反撃。15-14と点差を縮めた。その後は1点を奪い合う展開。セルビアはニコリッチ,エレーナを中心に圧倒的な高さの攻撃。しかし日本は荒木絵里香がセルビアのスパイクに対し有効なワンタッチを数多くとり、セルビアの決め手を封じた。そのまま最後まで日本はリードを守り、25-19。第1セットを先取した。

 第2セット序盤から、荒木、栗原のブロックがエース、ニコリッチのスパイクを捕らえ、一気に流れに乗った日本。6-3とスタートダッシュに成功した。その後も点差をつめられそうな場面で、高橋がブロックの隙間からスパイクを決めるなど、冷静なプレーが際立つ日本。しかし、15-11の場面から日本は荒木の速攻がブロックされるなど、3連続失点。15-15とセルビアに追いつかれた。ところが勝負の場面でミスの目立つセルビア。対する日本は粘り強く守り、そしてセンターの速攻やバックスパイクなど多彩な攻撃でセルビアのブロックに的を絞らせず、強気で攻め、22-17と再び大きくリードを奪った。その後、点差を詰められた場面があったものの、最後はニコリッチのスパイクをワンポイントブロッカーとして入った大村加奈子が見事ブロック。25-21で第2セットを連取した。

第3セット、立ち上がりからセルビアはニコリッチのスパイク、クルスマノビッチ,ナターシャのブロックなどで得点。2-7と大きくリードを奪った。日本も荒木や竹下のサーブが決まり、一度は12-13まで追いたが、その後セルビアは4連続得点に成功。日本は12-17と再びリードを許してしまった。日本は栗原、杉山のスパイクで相手のディフェンスを崩そうとしたが、逆に日本はセルビアのベーソビッチ,ヨバナのスパイク、フェイントに翻弄され、点差を詰められなかった。19-23の場面で荒木が痛恨のスパイクミス。最後はニコリッチのスパイクが決まり、19-25で第3セットを奪われた。

 第4セット、中盤まで1点を奪いあう激しい攻防戦。次第に日本の速い攻撃に慣れ始めたセルビアの高いブロックが日本の攻撃を阻みはじめ、日本は高いブロックを意識する余りのスパイクミスが目立った。12-12からセルビアに3連続得点を許した日本は、12-15と痛いリードを奪われた。そこからリズムに乗ったセルビアはニコリッチやブラコチェビッチ,ヨバナが強打を次々と決め得点、14-21。日本は更に点差を広げられた。杉山の速攻などで反撃したい日本だったが、最後までセルビアの強打に対応することができず、19-25で第4セットを落とし、フルセットにもつれこんだ。

 最終セット、立ち上がりからセルビアに連続得点を許した日本は、1-4と苦しい展開。日本はセルビアの高いスパイクを拾うことができず苦戦を強いられた。しかし、3-6からセルビアが3連続でミスを犯し、6-6。再び試合は振り出しに。7-8の場面で木村沙織のスパイクが再びセルビアのブロックに捕まり7-9。サーブカットがなかなかセッターに返らない日本は早い攻撃を組みたてることができなかった。しかし、9-12の場面から荒木がスパイク、ブロックを連続して決め、焦ったセルビアにミスがでて12-12。その後は1点を奪いあう激闘。試合はデュースに。サーブミスの多いセルビアに対し日本は何度かチャンスの場面を迎えたものの、最後は高橋のスパイクがブロックに捕まり、17-19、セットカウント2-3で日本はセルビアに敗れた。日本は今大会を6勝1敗、3位で終えた。

最終順位
1位 ポーランド
2位 セルビア
3位 日本
4位 ドミニカ共和国
5位 カザフスタン
6位 韓国
7位 タイ
8位 プエルトリコ

FIVB公式試合記録(英語)


監督コメント

「結果として、勝ちに行って負けた。この中から自分たちは何を勉強しなければいけないかをもう一度考えたい。オリンピックの出場権を獲得できたことは成果。良かった点も悪かった点もいろいろ見えた。どう修正し、北京へ向けてチームづくりをするかが今後の課題。」