「北京オリンピック世界最終予選」第5戦

「FIVB北京オリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選」男子日本大会、第5 戦の対戦相手は日本とアジアの最上位枠を争うオーストラリア。今大会の大一番に挑んだ日本は、セットカウント3-0で見事オーストラリアに勝利し、北京オリンピックに向けて大きく前進した。

対戦チーム セット
カウント
1 2 3 4 5
日本 4勝1敗 3 25 28 29 - -
オーストラリア 2勝3敗 0 22 26 27 - -
日本チームのスターティングメンバー(第1セットのみ)

石島

山本

松本

山村

朝長

越川

リベロ: 津曲

 

 第1セット、スタートからオーストラリアの高さとパワーの強打が決まり、対する日本はサーブレシーブに安定感が出なかった。波に乗れない日本はオーストラリアに6連続得点を許し、1-7と序盤から大きくリードを奪われた。レシーブの安定を図りたい日本は越川優に代え荻野正二を投入。その後、レシーブの安定した日本はセンターを中心とした速いコンビネーションで攻撃を組み立て、徐々に点差を詰め8-11。しかし、オーストラリアはリベロ・津曲勝利を徹底的に狙い軟打強打を打ち分け得点。日本は反撃のチャンスをなかなか掴めなかった。しかし、14-17の場面でベテラン荻野の渾身のスパイクが決まり一気にムードの良くなった日本。16-17と1点差まで詰め寄った。18-20からエース、ポール,キャロルのスパイクを石島雄介、山村宏太が連続して止め20-20、ついに同点に並んだ。21-21の場面で朝長孝介がブロックを決め22-21、日本は初めてオーストラリアをリードした。焦ったオーストラリアは、終盤の勝負の場面で痛恨の2連続ミスを犯し、25-22。日本が第1セットを先取した。

 越川に代え荻野をスターティングに起用した第2セット。序盤から両者一歩も譲らず激しい打ち合いとなった。5-5の同点の場面から日本に2連続ミスが出て5-7、オーストラリアにリードを奪われた。しかし、9-10のチャンスの場面で山村のブロックがオーストラリアの高い攻撃を封じ10-10、再び肩を並べた。その後、山本隆弘のサービスエースが2連続で決まり13-11、日本は逆転に成功した。一気に流れを引き寄せた日本は、サーブレシーブが安定し、センターの速攻が効果的に決まり始めた。しかし、19-18の場面で山本のフェイントがブロックにかかり19-19、再びオーストラリアに追いつかれた。そこからは手に汗握る一進一退の攻防。サーブミスの多いオーストラリアに対し、日本は山本、石島が強気の猛攻。互いに連続得点を許さず、試合はデュースにもつれこんだ。26-26から、石島の一球入魂のスパイクが決まり27-26。最後はオーストラリアのサーブレシーブ乱れ、ネットを越えたボールを荻野が押し込み、28-26。日本は第2セットを連取した。

 第3セット、スタートから松本慶彦のブロックが2本連続で決まり、好調なスタートを切った日本。しかし、後の無いオーストラリアも、強打、フェイントを織り交ぜ日本布陣をかく乱、序盤からシーソーゲームとなった。13-13、同点の場面から山本、荻野のスパイク、山村のサービスエースが決まり3連続得点に成功した日本。16-13と再びリードを奪った。終盤までリードを守り抜いたものの、23-18からオーストラリアにまさかの5連続得点を許した日本。23-23と並ばれ、初戦の悪夢再びかとコートに暗雲が立ち込めた。そして試合は再びデュースに。しかし同じ過ちは絶対に犯したくない日本は強気で攻め続け、最後は荻野のサーブがオーストラリアのサーブレシーブを崩し、返ったボールを山本が押し込んで決め、29-27、セットカウント3-0で日本は北京へ向けて大きな一勝を飾った。

FIVB公式試合記録(英語)


監督コメント

「オーストラリアチームにはこのところ2回負けている。その理由として、オーストラリアチームの大きさを活かしたブロック力がある。ミーティングで、相手のシャットアウト率を低くすることが大事だと話した。今日の試合で日本のブロックは15本、オーストラリアのブロックは8本。オフェンスでは負けていたが、ディフェンスでは勝っていたのが今日の勝因。」
(明日のアルゼンチン戦に向けて)
「このチームになって、いろいろな良いことと悪いことを経験した。明日と明後日が本当に大事。明日は朝からベストな状態で戦いに入る準備をしたい。」