女子

日本

開催国/FIVB世界ランキング8位

2007年アジア選手権では24年ぶりに優勝を飾った日本。中国をストレートで下すなど全試合に勝利し、完全優勝を成し遂げた。その勢いに乗って迎えたワールドカップだったが、結果は7位と課題を残す結果となった。しかし2008年北京オリンピックメダル獲得を目指す日本は、セッターの竹下を軸としたスピーティーなコンビバレーを活かし、巧みな攻撃で世界の強敵に立ち向かう。エース栗原の高さのあるスパイク、決定力のあるジャンプサーブはチームの得点源となっている。また攻守の要である高橋、類まれなるセンスの持ち主・木村の活躍にも注目したい。そして欧州チャンピオンズリーグ・ベストリベロ賞を受賞した佐野は、縁の下の力持ちとして日本のコンビバレーの土台となる正確なレシーブでチームを盛り上げる。


セルビア

ヨーロッパ代表/ヨーロッパ大陸予選3位 FIVB世界ランキング7位

2006年の世界選手権ではセルビア・モンテネグロとして参加。世界ランキング30位と参加国中最下位ながら勝ち進み、予選リーグでは全勝、3位決定戦ではイタリアを破って銅メダルを獲得し、女子バレーボール界に衝撃を与えた。2007年ヨーロッパ選手権では、初戦で格下スロバキアに黒星スタート。そこからチームを立て直し、2007ワールドグランプリ優勝のオランダ、ポーランドなどの強国に勝利し、ワールドカップ出場を決めた。ヨーロッパ選手権決勝ではイタリアにストレート負けを喫したものの、2006年世界選手権での成績が嘘ではなかったことを実力で証明した。2007ワールドカップでは5位と2006年世界選手権からは二つ順位を落としたが、エース・ニコリッチがベストスコアラーランキング2位に入るなど、世界のTOPチームとしての貫禄を改めて世界に見せつけた。


ポーランド

ヨーロッパ代表/ヨーロッパ大陸予選2位 FIVB世界ランキング9位

1960年代はオリンピック2年連続銅メダルを獲得するなど強豪国として名を馳せたが、その後はソ連(ロシア)、オランダ、イタリアなどに押され、目だった成績を残すことが出来なかった。しかし2003年のヨーロッパ選手権で優勝、続くワールドグランプリでも8位に入ると、2005年のヨーロッパ選手権を連覇。かつての強さを取り戻しつつあったが、世界大会ではメダルに届かない状況が続いていた。そこで、2002年イタリアを率いて世界選手権制覇を果たしたボニッタ監督を招聘。ワールドグランプリでは終盤調子をあげて6位入賞を果たしている。ワールドカップ予選となったヨーロッパ選手権では、予選、2次ラウンドを全勝で通過したものの、準決勝でセルビアにストレート負け。続くロシアとの3位決定戦にも敗れて4位に終わり、ワイルドカードでのワールドカップ出場となった。2007年ワールドカップではボニッタ監督が家庭の事情で大会期間中に帰国するアクシデントがあったものの、代わって指揮をとったマザッチコーチがチームを牽引し、最後まで集中力を切らさず6位と健闘した。


タイ

アジア大陸代表/FIVB世界ランキング18位

ジュニア世代からの強化を図っているタイ。近年急激に力をつけており、2007年のアジア選手権では3位入賞。アジア特有の粘り強いレシーブから速い攻撃を展開する日本に似たプレースタイルだが、柱となるのは実力と人気を兼ね備えたティンカオだ。トスが上がったと同時に放たれるチ超高速クイックや鋭いブロックが最大の魅力。またシッティラック、クントーンのレフトからのスパイクも強烈で、チームとしてまとまっている。そしてこれらの選手たちを率いるのがナタポン監督だ。柳本監督が男子タイ代表チームの監督を務めていた時にセッターとして活躍していたこともあり、師弟対決として注目される。初出場となったワールドカップでは10位。今後の飛躍が期待されるチームである。


韓国

アジア大陸代表/FIVB世界ランキング11位

派手さはないがしつこく食らいついていくレシーブからの速いコンビバレーを武器とする韓国。アテネオリンピック後にナショナルチームの再編を行なったが、2006年世界選手権では13位と大きく低迷。伝統的に小型で器用な選手を多く揃え、世界の高さとパワーに屈しないうまさとスピードで勝負してきたが、近年の大型化に伴い、堅実な守備に加えてバックアタックを絡めた攻撃を取り入れている。その新生韓国を支えるのは、キム,ヨンギョン、ハン,ソンイ、ファン,ヨンジュといった若くて高さのある選手たちだ。2006年アジア選手権では次世代の韓国を担うエース候補のペ,ユナが活躍し、レフトから強烈なスパイクでチームを牽引した。2007年ワールドカップではエース・キム,ヨンギョンを中心に速いバレーを展開したが、結果は8位。若い選手が経験を多く積んで迎える2008年、日本にとって油断のできない相手になるだろう。


カザフスタン

アジア大陸代表/FIVB世界ランキング16位

旧ソ連から独立してから、アジア連盟に属してきたカザフスタン。しかし、バレーボールを強化できる国の体制になかったため、数多くの大会に参加出来ずにいた。しかし、2005年のアジア選手権ではロシアリーグで活躍する選手たちが集結し、準決勝で日本をフルセットで破る殊勲で銀メダルに輝いた。続けて、2006年の世界選手権(17位)にも初出場を果たし、2007年のアジア選手権は5位。ワールドカップには出場していない。チームの中心選手はパブロワ。2005年アジア選手権ではベストスコア賞を獲得したパワーヒッターで、2007/08V・プレミアリーグでは久光製薬スプリングスでプレーするなど、日本でも親しまれている。


ドミニカ共和国

北中米代表/北中米大陸予選4位 FIVB世界ランキング14位

持ち前の高い身体能力を活かし、ここ数年でメキメキと力をつけてきたドミニカ共和国。低迷していた時期を乗り越えて、"カリブの古豪"復活の兆しが徐々に見え始めてきている。初出場となったアテネオリンピックでは11位に終わったものの、世界選手権には1998年以来3大会連続で出場するなど国際経験も積んできた。中心選手となるのはカブラル。ジャンプ力を生かした決定力のあるスパイクが武器。若いメンバーが多いチームの中で、ベテランのカブラルはキャプテンのロドリゲスとともに選手たちの精神的支柱でもある。194センチのバルガスらを軸としたブロックも脅威。強烈なサーブとスパイクを武器にする、18歳のポイントゲッター・ロンドンや、2007/08V・プレミアリーグでは東レアローズでプレーするデラクルスなど若い選手の活躍にも期待が集まる。


プエルトリコ

北中米代表/北中米大陸予選3位 FIVB世界ランキング19位

オリンピック、ワールドカップの出場経験はなく、唯一の3大大会出場は2002年の世界選手権。10位の成績を残した。2007年北中米大陸オリンピック予選ではキューバ、カナダに続き第3位。大陸予選でのオリンピック出場権獲得はならなかった。本来本大会には、ケニアとペルーのプレーオフゲームで勝利したチームが参加するはずだったが、両国が出場を辞退したため、2004年のオリンピック最終予選に続き今回の出場が可能となった。主要国際大会に殆ど参加していないため、選手のデータもなく全く未知のチーム。北京オリンピックの出場権をかけたこの戦いのダークホースとなるか。